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働く人たち応援~自分に自信をつけるためのヒント


by buyercoach
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ここ数日ビジネス直球の話題を書いていたので、

今日はちょっとくだけた話を。


縁結びのお世話をするNPO法人、

特に35歳以上の女性を応援する活動をしている方が、

婚活を回転寿司にたとえていました。


『全部一皿100円なんだけど、お皿が増えることは基本的になくて、

早い者勝ちでどんどん取られていく。

ウニやトロは並んだ瞬間に肉食女子たちがバンバン取っていく。

30歳前後になるとサバやイカしか残っていないけれど、

「どれがいいかな。私はアジが好きなんだけど」と

迷っているうちに通り過ぎてしまう。』


そうですよね~、

確かに、ウニやトロ(経済力があってルックスも性格も良い同世代の男性)は、

ほとんどが30歳を迎える前に周辺の女性と結婚してしまいますよね。


35歳を過ぎた女性にはお稲荷さんとカッパ巻きしか残っていないのよ。』

とは厳しいお言葉。


『「ここまで自分磨きをしてきたのにこの2種類か……」と手が出ない。

でも、回ってくるのはいつまで経ってもお稲荷さんとカッパ巻きだけ。

いつまでも食べないでいると

回っているカッパ巻きとお稲荷さんもだんだん乾いてくるよ。

お互いに年をとるってこと。


逆に大トロが手元に来たら詐欺だと思って間違いない。

35歳の女性に年収1千万のイケメンが来ることはまずないから。

マンションを買わされた挙句に逃げられるよ。』


う~ん、ズバズバ言いますね~でも厳しいけど当たってるような・・・


『もちろん、

「私は食べません。空腹にも耐えられる。席料は払うけれど、ここで失礼!」

と毅然とした態度で回転寿司屋から出る選択もありだよね。

一生、独身で過ごす覚悟を決めるということ。

勇気が要るけれどね。』


うん、そうだ、そうだ!


『女の人のために、あえて厳しいことを言うよ。現実は大変だから。

今どきの30代はきっちりモテ系のファッションをして28歳ぐらいに見えたりする。

でも、婚活界においては(30歳を過ぎると)

自分の価値がすごく下がっていることに気づいたほうがいい。

売り出した頃はベストセラーの本でも10年後には100円コーナーで売られているのと同じ。

どんなにキレイに磨いても新刊本にはかなわないのよ。


現実はこんなにも年齢に壁があることがわかってきたから、

わざわざ足を運んで来てくれた女の人のために、

「見た目は若いかもしれないけれど、あと3年で40歳だからね。

そしたら結婚できる確率は1%だよ!」とお尻を叩いているの。』


なにごとも現実をしっかり見よってことかな~。

かえってこれくらいハッキリ言ってもらったほうが、

幻想を捨て去るにはいいのかもしれません。


でも、

結局は自分次第だから、

ウニやトロが回ってきた時に、人を押しのけてでも取るか、

あるいは取らなかったことを受け入れられるか・・・


たとえば、カッパ巻きを紹介されても、まずは感謝する謙虚さが大事なんだと思います。

そのときに「え~っ、カッパ巻きで妥協するの~?」と思うと自分が苦しくなる。


『肉食女子のようにウニやトロを手に取らずに歩んできた道を受け入れること。

自分自身に納得することができれば、何歳になっても結婚できると思うよ。』

と、最後に励ましの言葉が・・・


要は、幾つになっても可能性は0ではないことを信じて、

自分を磨いていくことですね。


# by buyercoach | 2014-07-31 17:10

商品のアイデア

サンフランシスコで議論になっているアプリの話を読みました。


『駐車スペース探しの苦行を解消』


という見出しを読むと、素晴らしいサービスに思えます。


これは、

「もうすぐ空く」という連絡があった駐車スペースに、

利用者が520ドルで応札する仕組み。


空きを探す立場からすれば、グルグル走り回って探しているそのタイミングで、

「今から空くよ~」というお知らせが入れば、

こんな嬉しいことはありません。

グルグル走り回る必要もなくなります。


もちろん、「競り」だから、自分の懐具合と緊急必要性のバランスを計りながら、

金額を出さざるを得ませんが、

このサービスによって、利用者の面倒を解消するお悩み解決になるし、

サービスを提供する側もビジネスとして成り立つし、

双方にとってメリットがあります。


サンフランシスコと同様に駐車スペースが少ないローマでも

このアプリが提供され始めたそうです。


ところが、サンフランシスコ市から停止命令が出て、

現在はサービスをやめたそうです。


何がいけなかったのか?


「公共の駐車スペースを売買もしくは賃貸することを禁じた市の法律に抵触する」


そう言われればそうですね。

「公共の資産を利用して利益を上げることは許されない」ですよね。


それに対して、アプリ提供企業の主張は、


「駐車スペースを売買しているのではなく、空きスペースに関する情報をやり取りしているだけだ」


つまり、

「販売するのは公共財か情報か」という議論です。


結果的に市の主張が通りましたが、

ビジネスの目の付け所という観点からは、単純に面白いなと思います。


「情報の売買」・・・

もちろん、世間を騒がせた名簿売買のように、

個人情報はダメですが、


私たちの日常を見まわしてみると、

「今、知りたい!」という欲求にすぐに答えてくれる情報があれば、

とても便利なサービスですよね。


これからの時代は単に「モノ」を売るだけでなく、

形のない情報も商品になり得るというヒントです。


モノが売れないと困っている場合は、

それにどんな無形の付加価値をつけられるか・・・

視野を広げて考えてみましょう。


# by buyercoach | 2014-07-30 19:03

狩人 続き

昨日書いた「お客の再定義」で例にあげた社長の話。


実は彼の若い頃の成功事例が、また集客の参考になるのです。


携帯電話の販売店でバイトをしていた頃の話。

(バイトでありながら成績を残したその才覚があったからこそ、

彼は後に起業して自分のビジネスを進めていけたんですね。)


さて、携帯電話の店で、並んでいる携帯電話をなんとなく手に取った経験は、

どなたにもあると思います。


「店頭でなんとなく携帯電話を見ている人」は、

その人自身は「暇つぶし」「なんとなく」と思っているのですが、

実は、ほとんど全員が、潜在的に「買い換えたい」と思っているはずです。


いつ、どの型を、幾らくらいで・・・・などと具体的なことは決まっていなくても、

わざわざ来店して手に取るというのは、

少なくとも新規客になる可能性はあります。


さあ、では、そんな「携帯の見本をいじっている新規客」に、

実際に買ってもらえるにはどうしたらいいでしょう?


ここですこし考えてみてください。

違う表現で質問します。


なぜその新規客は買う」決心をしないのか。












皆さんの答えはなんですか? 








が出した答えは


「数が多すぎて、何を基準に選んだらいいのかわからないから、見ているしかないんだ」

でした。


そこで彼がやった事。


機能ごとにYESNOのチャートを作ったのです。


「カメラの画素数」「画面の見やすさ」「メールの打ちやすさ」といった機能ごとに、

要る/要らないを消去法で選んでもらえるようにしたんです。

そうすると、何十種類とある機種の中から、最終的に3つぐらいに絞れてくる。

「自分が欲しいのはこの機種か」と気づいた人は喜んで

その瞬間に「お客さん予備軍」が本当に「お客さん」になったというのです。


その販売方法が口コミで評判を呼び、次々にお客さんが集まってきました。

その結果、はその店の売り上げでトップになりました。


実は彼の偉いところはそれだけではありません。


彼は、他社から派遣されていた競合スタッフにも、

販売のノウハウを教えたのです。

そして、自分も他社の機能の比較をして、

場合によっては他社のを勧めるようにして、

自分で考えたノウハウをブラッシュアップし、拡散させていったというのです。


それが、他社のスタッフにも波及して、

やがて皆が、

「自社商品に関係なくお客さんにとって最適の機種を売ろう」とするムーブメントが起きました。


なんだか出来過ぎたストーリーのように見えますが、

「携帯を買うならあそこがいいよ。とにかく分かりやすいし、商売っ気がなくて」と、

お客さんが次のお客さんを連れてくるようになって、

来客数が大幅に増えたというのです。


もちろん、売り上げもグンと伸び、最終的にチェーン店の中で全国トップになりました。


 「もっと大きく見れば、その店がエリア内の他店舗から客を奪っただけかもしれない」

という指摘も当然あると思います。


でも、「1つの店で他社のシェアをいかに奪うか」という思考では絶対にできない、

新しいお客さんを「作り出す」ことを実現させた事例としては、

参考にできるのではないでしょうか。


# by buyercoach | 2014-07-29 17:48

狩人

売上=単価X客数X頻度(回数)

という公式を何度か書いています。


この3つのどれか1つを上げるだけで、

自然と売上は上がります。


その中で「客数を増やす」を選ぶ人が多いのですが、

簡単そうでいて、名案が浮かばないんですよね。


「お客様はどこにいるか?」

それを、既存のワクの中でだけ探していれば、

競合する同業者との奪い合いで、

労力はいるし、いずれは飽和して限界に達するし、

なかなか大変です。


「現在、顧客になっていない層を、

同業者との奪い合いではなく新たに引き付ける」

ということを、もっと掘り下げなくてはなりません。


ヒントになる事例を読みました。

ある音楽業界の社長の話。


2004年に自主レーベル「残響レコード」を立ち上げた()残響の河野 章宏氏。


バンドの興行のチラシを洋服店に置いてもらう形で

アパレル業界の協力を得た事例です。


『ファッション感度の高い人は、音楽も「大量消費」されるようなものではなく、

みんながあまり知らないものを求める傾向があります。


ある日、原宿のキャットストリートを歩いていて、ふと思ったんです。


僕らのようなニッチな音楽を作っている人間にとっては、

このエリアは存在をアピールするのに格好の場所じゃないか、と。


そしていくつかのお店にフライヤー(チラシ)を置いてもらったところ、

女性を中心に、今までウチの名前を知らなかったお客さんの来場が増えました。』


次の手が、「セレクトショップでのCD販売」。


『アパレルのショップでは、CDって「雑貨」扱いなんですよ。

そしてここ数年、セレクトショップでは雑貨の売り上げが好調です。


そこで「Tシャツを買いに来たお客さんの目を、CDに向けさせることはできないだろうか」と

考えたんです。


これが当たり、僕たちは新しい販路を開拓することができました。


「お客さんを増やしたいなら、他のレーベルと奪い合うのではなく、

同価格帯の異業種と競合して勝てばいいんだ」、と考えたんです。』


そこから発展させて、直営のショップも、

渋谷の神南というアパレルのショップが密集するエリアに、あえて出店したそうです。


音楽に興味のある人のことだけ考えていれば、

恐らく新しい販路に目が行かなかったかもしれません。


視点を変えて、

「生活を楽しくするもの」の1つとして音楽を定義し直せば、

「ファッション以外にも選択肢があるよ」と、ファッション好きな人たちに

提示できます。


この「再定義」ってとても重要です。


ただし、もちろん、これだけで大成功!という結果にはなりません。

そんな甘いもんじゃない。


社長もこう言っています。


『正直、音楽を聴かない人、興味がない人に残響(やそれ以外)の音楽に触れてもらうのは、

毎日毎日考えて試して失敗して…と、非常に難しいです。


「ちょっと便利、ちょっと安い」、という合理性で売るのではなく、

まごうかたなき「価値観の転換」を他人の中に起こそう、ということですから。


目をこらし、「お客さん」という獲物のクセを捜し、

食いついてくれるおいしそうな素材と、罠を仕掛ける場所を考え、

それでも空振りして涙目で帰る。


すでにある畑を耕す仕事に比べたら、失敗も多く、成果も上げにくく、

それでもやる気と想像力を失っては成り立たない、

狩人のような、自由だけど過酷な日々です。』


「客数を増やす」努力に「これでいい」という終点はないことを

改めて実感しています。

でも、それだけにやりがいもありますね!


# by buyercoach | 2014-07-28 19:08

3連休 雑感

この3連休、皆さんはいかがお過ごしでしたか?

私は連休ともなると、ついダラダラと過ごしてしまうこともあるのですが、

この3連休は時間の使い方が異なり、それなりに得ることのあった3日間でした。 


19() アカデミー賞脚本賞をとった「Her 世界でひとつの彼女」、

やっと観てきました。


近未来のお話。

コンピュータの中の人工知能が「女性」として当意即妙な会話ができて、

主人公の男性が会話だけでどんどん「恋」をしていく話。


彼が語り合う対象は、I Podのような手の平サイズの小さくて四角い機器。

相手の声はイヤホンで聞こえます。

2人(正確には1人と1台)は恋人同士のように振る舞っていくから、

やがて彼は恋に翻弄されていきます。


技術の進歩によって、恐らく未来にはそんな存在も出てくるかもしれません。


現に今でも会話ができるロボットもあるし、

ネット画面に出てくる広告が、自分に合わせているな・・・と

多くの人が感じているでしょう。


つまり、特定の人に適合するサービスがどんどん進化しているから、

自分に合わせて会話を進めてくれる存在も生み出せるでしょう。


でも映画の中で、恋に振り回される主人公はまさに「人間」。


どんなに科学の進歩があっても、人を恋しく思う感情の揺れは変わらない。

不安、歓喜、嫉妬、思いやり・・様々な感情のうねりを見せます。


相手がコンピュータというのは切ないなあ。

そんな世の中が来たとしても、やっぱり触れ合って見つめ合える生身の存在が欲しいです。


20()、母が楽しみにしていた豊平川のイカダ下り。


スタート地点の橋は歩いて行ける距離だったので

川岸まで2人で観に行ってきました。


一般の参加者たちがグループでイカダを作り、

2.5Km、3つの橋をくぐって下っていく大会。


40回目の今年が最後ということで56チームも参加し、

お揃いのTシャツの応援隊がいたり、NHKなどの取材がはいったり

好天に恵まれて楽しいイベントでした。


観客として気づいた点を幾つか。


1.チームはそれぞれ仮装していますが、目立つ色は赤、黄、蛍光ピンクなどの暖色系。

2.「きゃあ~」とか「わあ~」とか、声を出して流されていくほうが見ていて面白い。

特に若い女性の黄色い声のほうがよく通ります。

3.時には転覆したり、落ちた1人が置いてかれて必死に泳いで後を追ったり、

「失敗」のほうが盛り上がる。

4.急流や渦巻きや段差やら障害があるから面白い。

5.結局、見ている方よりやっている方が楽しんでる。


これって、たとえば商品のPRイベントなんかにも応用できますね。


目立つ色使い、声を出して呼びかけ、

説明や実演には、時には難しそうなことをやってハラハラドキドキさせて、

失敗を見せて笑いをとる。

そして自分たちが心から楽しんで喜んでやっている様子を見せる。


ちょっと参考になりました。


21() 録画してあった「ゴジラ」を観ました。


今年はゴジラ生誕60周年。

記念すべき第1作目を改めて観なおして、

そのクオリティーの高さを再発見。


誰もが知るあの伊福部昭の音楽もさることながら、

ゴジラの造形が全然チャチでない。

自分が生まれる前の昔だと思うと、その特撮技術の高さに驚きます。


ストーリーも考えられていて、ゴジラが単純な悪者になっていないところがいい。


水爆実験でよみがえったという設定だから、

悪いのはゴジラを作った人間のほう。

最後に殺されてしまうのが可哀想にすら思えてしまう。


荒唐無稽なキワモノに堕さなかった複合的な魅力と質の高さがあったからこそ、

60年も続き、ハリウッドのリメイクもできたんでしょう。


何よりラストの台詞!


「あのゴジラが最後の一匹とは思えない。

もし水爆実験が続けて行われるとしたら、

また世界のどこかに現れてくるかもしれない」

という志村喬のつぶやきはまさに警告。


これを初めて観た60年前の人たちは、

今までなかった大娯楽作を大いに楽しみながら、

そこに込められた平和への想いを感じ取ったのでしょうか。


ゴジラは日本の誇れる知的財産だと改めて思いました。


# by buyercoach | 2014-07-22 20:15